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東京ロボティクスが小中規模施設向けロボット製品版プロトタイプを開発

短距離配送や仕分け、パレタイジングに向く「モバイルグリッパ」

東京ロボティクス株式会社は6日、「モバイルグリッパ」の製品版プロトタイプ開発に成功したことを発表しました。

モバイルグリッパ

東京ロボティクスは、『人間共存ロボット』の実現を目指す早稲田大学発のスタートアップ企業で、製造現場はもちろん、一般の人々のプライベートな暮らしのシーンを含むさまざまな場面で、人に寄り添うロボットの開発を推進しています。

そうした東京ロボティクスの「モバイルグリッパ」は、小中規模の物流施設や工場、市場などでの短距離配送や仕分け、パレタイジング・デパレタイジングを実行するロボットとして202110月に試作機が完成していたものです。

試作機への反響は大きく、プレスリリースや展示会で発表を行うと、大手物流企業やメーカーから多数の問い合わせが寄せられていたといい、その中で集まった要望など、現場の声を反映させることで各種機能の大幅向上を図り、今回の製品版プロトタイプが完成しました。

コンパクトに賢く安定動作!

パレタイジングでは、手先のグリッパが左右独立して動き、上下回転と横方向のスライドが可能になっています。片方のグリッパを上に回転させながら、反対側のグリッパの横スライドで押し込む動作を加えることにより、荷物をスムーズに、省スペースで敷き詰めて置いていくことができます。

パレタイジング

また、優れた段ボール認識能力を有し、その位置や姿勢を画像から正確に捉え、位置合わせを行うため、安定したピッキングが可能です。

安定したピッキング

ライン上を移動しながらマーカーを読み取り、それによって適宜動作を切り替えていく「情報提示式ライントレース」能力も搭載。狭いスペースでも的確に動作します。

さらに自律走行を支えるSLAMSimultaneous Localization and Mapping)技術を用いた無軌道ナビゲーション開発が進められており、将来的には自己位置の推定と周囲の環境構造を把握し地図作成を同時に実行、細かな指示がなくとも適正に、効率良く動作するロボットへと進化する見通しです。

屈曲軸と昇降軸の組み合わせにより、床上の物から160センチ程度の高所にある物までアプローチが可能で、よりさまざまな作業に適応するものとなりました。

全方位移動台車を用いることで小回りの利く仕様としているため、狭い場所での運用にも最適となっています。

グリッパ部分

重要なグリッパ部分は4自由度と冗長な自由度を有し、各軸が独立可動するため、敷き詰めパレタイジングだけでなく、台車停止位置が荷物の中心からずれた場合でも、荷物類を安定して把持することができます。多様な作業現場とシーンに対応し、的確な動作を安全に実行してくれるでしょう。

東京ロボティクスが強みとする力制御技術を応用し、荷物の底が当たったことを検知する接触検知機能を実装しています。載置動作時に大切な荷物を傷つけるといったことなく、確実にリリースすることができるようにもなっています。

完成した製品版プロトタイプの実物とデモンストレーションは、202239日~12日に東京ビッグサイトにて開催される「2022国際ロボット展」で見ることができます。

(画像はプレスリリースより)

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