Carbony VPPプラットフォームでEVから72時間無停電の給電
「EV導入トータルサービス」開発を支援
TISインテックグループは2022年6月28日、TIS株式会社(以下「TIS」)が北陸電力株式会社(以下「北陸電力」)と北陸電力グループに、脱炭素ソリューションである「Carbony」のCarbony VPPプラットフォームを提供し、「EV導入トータルサービス※1」のBCP特化タイプ※2開発を支援したことを発表しました。
開発の目的は、脱炭素社会実現に向けた、北陸電力と北陸電力グループによる電気自動車(EV)導入支援です。Carbony VPPプラットフォームを採用し、EVを蓄電池に見立て、周辺機器をIoTに束ねることで、安定的にV2H(Vehicle to Home)の充放電量制御を実現しました。
Carbony VPPプラットフォームは、TISが提供するアグリゲーター向けのクラウドサービスであり、経済合理化も実現している次世代エネルギープラットフォームです。国内でのアグリゲーションビジネスに最適化されていて、バーチャル・パワー・プラント※3(以下「VPP」)事業参入へのハードルが下がります。
なお、使用状況モニタリングとリソース操作計画シミュレーションおよび各リソースへの充放電指示といった分散電源リソース管理が基本機能ですが、北陸電力のために開発した停電時対応機能が実装されています。
※1
電気自動車(EV)の導入および活用を一括サポートするサービス。
※2
国内で初のサービスで、停電の際、無停電で長時間の給電を複数台のEVによって行う。
※3
電力供給のバランスを調整するために、分散型のエネルギーリソースを仮想的にIoTで束ねる仮想発電所のこと。
72時間無停電の給電を実現
2022年4月20日より北陸電力で提供されているBCP特化タイプは、北陸電力の社宅(約40人を収容可能)でのV2Hに関する実証実験で72時間無停電の給電を実現しています。
同実証実験は、複数台連携したEVの充放電量制御をエネルギーマネジメントシステムで行い、施設への長時間の給電を無停電で実施しました。使用電力は145kWh/3日間でした。72時間は、災害の際に電力を確保する時間として望ましいとされています。
(画像はプレスリリースより)
- TISインテックグループのプレスリリース(PRTIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001175.000011650.html
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