PROJECT

尖った技術を身に付けたエンジニアの力、そして、同じ目標を持ったチームの力。
それらを最大限に活かし、大きな成果に結び付けたプロジェクトの一例をご紹介します。

CASE 2

対話ロボット開発プロジェクト

ロボットの言葉や仕草で、
人に笑顔を。
技術者の総合力が、
新しいコミュニケーションを
完成させた。

プロジェクトメンバー

  • 柴田 英樹(プロジェクトリーダー)
  • 河邊 俊之
  • 大林 壮一

OUTLINE

産業だけではなく、人々の暮らしをサポートするロボットが様々なシーンで活躍しはじめている。例えば、医療介護の現場で高齢の方々の話し相手になったり、愛くるしいしぐさで心を和ませたり・・・。パーソルR&Dのプロジェクトチームが担ったのは、そんな人に優しいパートナーロボット本体の開発だった。

MISSION

  • ロボットの機能を支える数多くの部品を、全長220mmの中に収めること。
  • システム指示を受けてからロボットが動き出すまでのタイムラグを極力すくない制御とすること。
  • 熱を効率良く逃がし、長時間の使用に耐えうる排熱機能を備えること。
  • 動物のぬいぐるみをイメージしたデザインにふさわしい、かわいい動作や表情を実現すること。

PROJECT

ロボットが人の言葉に呼応してうなずく。言葉を返す。そして、向き合っている人が笑顔になる。対話ロボットのこうした機能や役割を実現するために、パーソルR&Dは社内で組まれたプロジェクトチームによるオフサイト請負を主軸としながら、AI開発を行う顧客内に常駐する社員とも連携。機械、電気電子、ソフトウェア、解析の各部門に加え、オンサイト、さらにはメーカーとの大連合によって推進するパーソルR&D初の試みとなった。

柴田 英樹(プロジェクトリーダー)

機械、電気電子、ソフトウェアを統合したシステム全体の開発マネジメントを担当しました。ロボット本体一式を開発するという初めての事例だったので、大手メーカーとの仕様調整は特に時間をかけて実施。限られたスペースにCPU基板、二つのモーター、カメラ、液晶モニター、高性能マイクなどを組み込むパッケージング、AIからの指示をスピーディに動作へつなぐソフトウェア、さらには排熱など、直面した課題は各部門のプロフェッショナルが揃い、連携したからこそ解決できたと思います。また、開発初年度には試作品を完成、さらに次年度には準量産品として10体を完成させるというそれぞれのスケジュールが決まっていたため、日程調整も大きな課題に。メーカーに常駐している社員からの情報もフル活用した結果、目標を達成することができました。

写真

大林 壮一

私が担当したのは、制御ソフトウェアの開発マネジメントです。声の検知から動作までのタイムラグをソフトウェアの制御方法を変えることで対応したり、演算数を減らして目の部分に使った液晶表示をより滑らかにするなど、ロボットの機能性向上をメンバーといっしょに実現していきました。また、上を向く、首を傾けるなどのかわいい動きは、二つのモーター制御するソフトウェアの働きによるもの。感性に訴える動作を創造するのはとても楽しかったです。

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河邊 俊之

いちばんの難問は小さなスペースで如何に顧客の要求を満足する機構を成立させるかという点。一つ一つの部品が持つ機能・形状・重量を考慮して最適な位置・搭載方法を決めていく設計が必要でした。また、様々な動作をさせても倒れないようにするため、シミュレーションを繰り返してモーションを決定。その上で部品配置をしていきました。かわいい尻尾も、ロボットが倒れないようにする解決策の一つです。

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技術者がかわいいロボットのCGを前にして悩む姿も、メンバーと発注元の大手メーカーが強くつながって並走する事例も、これまでのパーソルR&Dではあまり見かけないものだった。そして、完成したロボットは介護施設での実証実験が行われ、人に社会に大きく貢献する足かがりとなっている。新しいことへの挑戦は、ピンチではなく次の扉を開くチャンスを連れてくる。対話ロボット開発プロジェクトは、まさにその好例となった。

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